Google広告の検索広告では、見出しの一言でクリック率も成約率も大きく変わります。
とはいえ、毎回ゼロから考えるのは難しく、似た文言ばかりになりがちです。
そこで本記事では、目的別に「そのまま使える見出し例」と、成果につなげる作り方を整理します。
まずは型を集めて土台を作り、最後に自社の強みに合わせて言い回しを整えるのが近道です。
Google広告の見出し例7パターン
見出しは「何を誰に約束するか」を30文字前後で言い切るパーツです。
目的が違うと刺さる要素も違うため、まずは狙いごとに型を持つと量産が安定します。
ここでは検索広告で使いやすい7パターンを、見出しの例と一緒にまとめます。
購入促進
購入に直結する見出しは、価格と特典と到着イメージを短く出すのが基本です。
迷いを減らすために、送料や返品などの条件も織り込むと反応が上がります。
数字は強い一方で誇張に見えやすいので、根拠のある範囲に絞ります。
同じ意味の語を重ねず、読みやすさを優先すると表示面でも強くなります。
| 狙い | 購入の後押し |
|---|---|
| 見出し例 | 最短翌日発送/送料無料条件あり/公式限定特典/新作入荷/在庫わずか/人気ランキング/まとめ買い割/初回クーポン/安心保証 |
| 想定キーワード | 商品名/通販/最安/公式/クーポン |
| 使いどころ | EC/単品通販/セール期 |
| 注意点 | 過度な断定/根拠不明な最安 |
資料請求
検討段階のユーザーは、いきなり申込よりも情報収集の入口を求めます。
資料や事例の具体性を出すと、心理的なハードルが下がります。
「無料」だけに頼らず、何が手に入るかを短く示すのがコツです。
フォームの手間が気になる層には「最短」や「1分」などの摩擦低減が効きます。
| 狙い | 問い合わせ前の獲得 |
|---|---|
| 見出し例 | 資料を無料で送付/導入事例集あり/費用の目安が分かる/選び方ガイド/比較表を用意/オンライン相談可/入力1分/まずは概要だけ |
| 想定キーワード | 比較/費用/相場/事例/導入 |
| 使いどころ | BtoB/高単価商材/検討期間長め |
| 注意点 | 抽象語だらけ/内容不明な資料 |
見積依頼
見積は「いくらで何がどこまで」を知りたい行動なので、見積の速さと精度が重要です。
価格の振れ幅が大きい商材ほど、条件整理のしやすさを出すと刺さります。
地域や対象範囲がある場合は、見出しで分かる形にして無駄クリックを減らします。
「最安保証」よりも「相見積歓迎」などの安心表現のほうが通りやすい場面もあります。
| 狙い | 見積フォーム送信 |
|---|---|
| 見出し例 | 無料で概算見積/最短当日回答/相見積歓迎/追加費用の条件明確/現地調査対応/オンライン見積/地域対応/法人見積OK/急ぎ歓迎 |
| 想定キーワード | 見積/料金/費用/相見積/業者 |
| 使いどころ | リフォーム/修理/制作/代行 |
| 注意点 | 条件未提示/誇大な最短 |
来店誘導
来店目的の見出しは、距離と営業時間と特典の3点が強い軸になります。
特にスマホ面では、今すぐ行ける理由を短く並べると効果的です。
予約が必要なら、その一言を入れるだけで機会損失を減らせます。
地名を入れる場合は、エリアを広げすぎず、実際に対応できる範囲に寄せます。
| 狙い | 店舗への来店 |
|---|---|
| 見出し例 | 駅近で通いやすい/当日予約OK/夜まで営業/初回特典あり/駐車場あり/地域密着/混雑回避/相談無料/土日対応 |
| 想定キーワード | 近く/店舗名/予約/営業時間/地域名 |
| 使いどころ | 美容/整体/教室/クリニック |
| 注意点 | 誤認させる地名/営業時間違い |
採用強化
採用系の見出しは、給与や条件だけでなく「働きやすさ」の具体が重要です。
未経験可の裏にある育成体制を示すと、応募の質が上がりやすいです。
雇用形態や勤務地は見出し段階で明確にすると、後工程が楽になります。
キラーワードよりも、現場のリアルが伝わる短い言い切りが刺さります。
| 狙い | 応募の獲得 |
|---|---|
| 見出し例 | 未経験から育成/研修制度あり/残業少なめ/土日休み相談/転勤なし/正社員登用/資格支援/選考はオンライン/職場見学OK |
| 想定キーワード | 求人/募集/正社員/未経験/地域名 |
| 使いどころ | 採用サイト/人材募集/店舗採用 |
| 注意点 | 条件の誇張/曖昧な待遇 |
ブランド想起
ブランド目的では、機能の羅列よりも「何者か」を短く固定するのが有効です。
固有名を複数入れるより、1つの核となる価値を言い切るほうが残ります。
比較検討が進むほど、信頼の根拠が見出しにも求められます。
誇張表現より、受賞や実績などの事実ベースの強みを優先します。
| 狙い | 指名検索の増加 |
|---|---|
| 見出し例 | 公式だから安心/累計実績あり/選ばれる理由/サポート充実/導入企業多数/専門チーム対応/品質に自信/長期保証/正規取扱 |
| 想定キーワード | ブランド名/公式/評判/比較 |
| 使いどころ | 指名拡大/競合が多い領域 |
| 注意点 | 根拠のないNo.1 |
季節需要
季節性がある商材は、時期の切り口を入れるだけで関連性が上がります。
ただし常に同じ文言だと新鮮味が薄れるので、年ごとの焦点を変えるのがコツです。
在庫や締切がある場合は、焦りを煽らず事実として短く示します。
季節語とベネフィットを並べ、誰向けかを一言足すとクリックが安定します。
| 狙い | 旬の需要取り込み |
|---|---|
| 見出し例 | 年末年始の準備/季節限定セット/早割でお得/締切間近/ギフト対応/寒さ対策/新生活応援/夏のまとめ買い/期間限定特典 |
| 想定キーワード | 季節語/キャンペーン/限定/ギフト |
| 使いどころ | イベント期/需要ピーク前 |
| 注意点 | 期限の誤記/在庫表現の誇張 |
まず押さえる入稿ルールと審査の勘所
見出しは短いからこそ、文字数制限と表記ルールの影響を強く受けます。
入力できても表示が欠けると意味が変わるため、最初に枠を理解するのが重要です。
ここではレスポンシブ検索広告の基本仕様と、審査でつまずきやすい論点を整理します。
文字数上限
レスポンシブ検索広告は、複数の見出しと説明文を登録し、表示ごとに組み合わせが変わります。
見出しは1本あたり半角30文字までが目安で、説明文は半角90文字までが目安です。
表示URLのパスにも上限があり、情報を詰め込みすぎると読みづらくなります。
短く言い切るほど強くなるため、上限いっぱいよりも意味が通る長さを優先します。
仕様は変更されることがあるため、運用前に公式ヘルプも確認しておくと安心です。
| 項目 | 上限の目安 | 使い方の要点 |
|---|---|---|
| 見出し | 半角30文字 | 核となる約束を一言 |
| 説明文 | 半角90文字 | 根拠と行動を補足 |
| パス | 半角15文字 | 内容の手がかり |
全角換算
日本語のような全角文字は、カウントが半角と同じ感覚にならない点に注意が必要です。
表示枠に収まるかどうかは、記号や数字の混ざり方でも変わります。
見出しの終端が途切れると意味が崩れるので、重要語は前半に寄せます。
同じ意味の語を連ねるより、切れ味の良い言い切りに変えると収まりやすいです。
表記の整え方
広告は読みやすさが評価の前提になるため、過度な記号や不自然な大文字は避けます。
視認性を上げたいときは、記号の乱用ではなく、具体語と数字の配置で勝負します。
同じ単語の過剰な繰り返しは、意図が伝わりにくくなる原因になります。
誤字は信頼を落とすので、入稿前に社内ルールで表記を統一すると安定します。
審査で止まりやすい表現
見出しは短いぶん強い言い切りになりやすく、意図せず誇張に見えることがあります。
断定や比較の表現は、根拠が示せる範囲に留めると運用が滑らかです。
医療や金融などの領域では、特に表現の慎重さが求められます。
迷ったら事実ベースの表現に寄せ、別の要素で魅力を出します。
- No.1の断定
- 根拠不明な最安
- 過度な煽り
- 誤認を誘う表現
- 不自然な記号連続
- 品質を誤解させる語
クリックされる見出しの作り方
見出し作りはセンスよりも手順で再現できます。
狙う検索語句と、提示する約束と、行動のハードルを順に整えると迷いません。
ここでは、実務で使いやすい組み立て方を4ステップで紹介します。
検索語句の近さ
ユーザーは自分の入力した語が見えると、関連性が高いと感じやすくなります。
ただし同じ語を何度も置くと不自然になるので、1本の中では1回に絞るのが安全です。
近さを出す方法は、完全一致だけでなく「悩みの言い換え」でも成立します。
指名か一般かで語の重みが変わるため、広告グループ単位で役割を分けます。
迷ったら検索語句に最も近い名詞を先頭に置き、後半で強みを足します。
- 検索語句の核を抽出
- 核を先頭に配置
- 言い換えで自然化
- 同語の重複を削除
- 強みは後半に付与
訴求軸の棚卸し
強い見出しは、訴求軸が明確で、読んだ瞬間に得が想像できます。
訴求軸を増やすほど選びやすくなり、機械学習が組み合わせを探しやすくなります。
一方で似た言い回しばかりだと差が出ないため、軸の種類を意識して散らします。
社内の強みを棚卸しし、見出しに落ちる短い言葉に変換しておくと量産が速くなります。
数字が使える軸は、根拠と一緒に整理しておくと審査と運用が安定します。
| 訴求軸 | 短い言い回し例 | 相性の良い商材 |
|---|---|---|
| 価格 | 初回割/定額/追加費用明確 | 比較検討が多い |
| 速度 | 最短当日/翌日発送/即日対応 | 緊急性が高い |
| 安心 | 保証あり/返金条件/サポート充実 | 不安が強い |
| 実績 | 導入企業多数/累計実績/受賞歴 | 指名と比較 |
| 限定 | 期間限定/先着/数量限定 | キャンペーン |
読みやすい並び
見出しは短いので、語の並び順が理解速度を左右します。
基本は「対象→約束→根拠」の順にし、読んだ瞬間に文が成立する形にします。
情報を詰め込むときは、助詞を補って日本語として自然に整えます。
言い換え候補を複数持ち、枠に収まる形を選ぶと作業が早くなります。
表示面で切れても意味が残るよう、重要語は前方に寄せます。
ピン留めの判断
見出しの位置固定は、伝えたい順番を守れる反面、組み合わせの自由度が下がります。
ブランド名を必ず出したいなど、目的が明確なときだけ使うと判断がぶれません。
学習が進みにくいと感じたら、固定を減らして探索を広げる手もあります。
固定する場合でも、同じ役割の候補を複数用意し、表示が単調にならないようにします。
そのまま使える言い回しのストック
見出し例を集めても、毎回同じ語になると反応が鈍ります。
そこで、役割別に「短い言い回し」をストックし、組み替えて使える形にします。
ここでは、よく効く切り口を3種類に分けて整理します。
価格の見せ方
価格訴求は強い一方で、安さだけが価値に見えると単価が下がりやすいです。
そこで、安さの理由や条件を一言で示し、納得感を補うのがポイントです。
条件がある場合は、隠さず短く示すほうが結果的に無駄クリックを減らせます。
同じ割引でも言い回しを変えると、見出しのバリエーションが増えます。
- 初回特典
- 定額プラン
- 追加費用明確
- まとめ買い割
- 乗り換え優遇
- 送料条件あり
- 見積無料
不安をほどく根拠
高額や専門領域では、不安の解消がクリックの決め手になります。
根拠は長文にせず、見出しでは「信頼の種」を置く程度がちょうど良いです。
実績や保証は事実ベースで示し、誤認を招く表現を避けます。
根拠の種類を散らすと、同じ話の繰り返しに見えにくくなります。
| 根拠の種類 | 見出しに入る短語 | 補足に回す要素 |
|---|---|---|
| 実績 | 累計実績/導入多数 | 期間/件数の条件 |
| 保証 | 保証あり/返金条件 | 対象範囲 |
| 専門性 | 専門チーム/有資格者 | 資格名 |
| 手軽さ | 入力1分/オンライン完結 | 手順の詳細 |
行動を促す一言
最後のひと押しは、強い命令よりも「次に何をすればいいか」を明確にするほうが効きます。
迷う余地がある場合は、行動の小ささを示すと動きやすくなります。
問い合わせを促すなら、相談の範囲や方法を短く添えると安心につながります。
同じ行動でも、言い切りの語尾を変えるだけで印象が変わります。
よくある失敗と改善の方向
見出しが弱い原因は、情報不足よりも「伝える順番」と「焦点のズレ」であることが多いです。
小さな直しで改善できる論点を先に潰すと、作業が一気に楽になります。
ここでは頻出のつまずき3つと、直し方の方向性をまとめます。
数字の扱い
数字は目を引きますが、意味が曖昧だと逆に不信感を招きやすいです。
数量や期間など、事実として示せる数字に絞ると運用が安定します。
数字が強すぎて価値が単調になる場合は、数字を説明文に回す手もあります。
同じ数字でも、対象が何かを一言添えると誤解が減ります。
| 数字の種類 | 向くケース | 短い添え語 |
|---|---|---|
| 期間 | 限定施策 | 今月まで |
| 件数 | 実績訴求 | 累計 |
| 時間 | 手軽さ | 最短 |
| 金額 | 価格 | 税込 |
同じ言い回しの反復
似た語ばかりだと、機械学習の組み合わせが変わっても新鮮味が出ません。
訴求軸が同じでも、言い回しの役割を変えると差が生まれます。
削るべきは形容詞の連打で、残すべきは固有の強みです。
語の候補をストックし、同じ意味でも別の短語に置き換えると改善が速いです。
- 安いの連打
- 最短の連打
- 無料の連打
- 安心の連打
- 公式の連打
LPとのズレ
見出しで約束した内容がLPで見つからないと、クリックが増えても成果が伸びません。
強い言い回しほど期待値が上がるため、LP側に根拠の配置が必要です。
ズレがある場合は、見出しを弱めるよりも、LPの冒頭で受け止めるほうが効果的なこともあります。
見出しとLPの最初の見出しを近づけると、納得感が上がり離脱が下がります。
見出し作りを安定させる要点
見出しは目的別の型を持つと量産が速くなり、広告全体の品質も整いやすくなります。
最初に検索語句への近さを作り、次に訴求軸を散らし、最後に読みやすい並びに整えると迷いません。
数字や限定は根拠のある範囲で使い、誤認を招きやすい言い切りは事実ベースに寄せると安定します。
最後はLPとの整合性を取り、約束が着地する導線を作ることで、クリックが成果に変わります。

