Google広告の入稿で意外と迷うのが、ロゴのサイズと比率です。
小さすぎると審査や配信に影響しやすく、逆に大きく作ってもトリミングで欠けることがあります。
ロゴはキャンペーンや掲載面に合わせて自動で整形されるため、最初に「比率」と「推奨ピクセル」を押さえるのが近道です。
本記事では、1:1と4:1を軸に、使い回せるロゴ素材の作り方と運用のコツを整理します。
制作会社に依頼する場合も、社内で作る場合も、そのまま渡せる目安を用意しました。
Google広告のロゴサイズを迷わず決める
Google広告のロゴは、掲載面に合わせて自動で形が変わりやすいアセットです。
そのため、先に比率を固定し、推奨ピクセルで高解像度の原本を用意すると失敗が減ります。
ここでは、まず押さえるべき基準と、欠けないための作り方をまとめます。
まずはロゴの比率を決める
ロゴの基本は、正方形の1:1と横長の4:1を用意することです。
どちらか片方だけでも入稿はできますが、両方があると掲載面に合わせて見え方が安定します。
迷ったら、1:1を優先し、次に4:1を追加する流れが現実的です。
1:1はアプリや小さな枠でも判読性を確保しやすい比率です。
推奨ピクセルは「1200基準」で作る
ロゴは推奨サイズで作るほど、縮小時のエッジがきれいに出やすいです。
実務では、正方形ロゴを1200×1200、横長ロゴを1200×300の原本として持つと使い回しが効きます。
この2点をマスターとして保存し、必要に応じて別用途へ書き出すと管理が楽になります。
最初から小さなサイズで作ると、再編集のたびに劣化しやすいので注意が必要です。
最小サイズを下回ると配信が狭まる
ロゴには最小サイズの目安があり、基準未満だとアップロードできないか、表示品質が落ちやすくなります。
正方形ロゴは128×128以上、横長ロゴは512×128以上を下回らないようにします。
特に横長は高さが薄いぶん、細い文字や細線がつぶれやすい点に注意が必要です。
小さい原稿しかない場合は、線幅の太い簡略版ロゴを別途用意すると事故が減ります。
PNGとJPGの選び方
ロゴはPNGとJPGが主に使われ、用途により向き不向きがあります。
透過背景が必要ならPNGが扱いやすく、背景色を含むロゴならJPGでも成立します。
ただし、ロゴ周辺ににじみが出る場合はPNGのほうが見た目が安定します。
入稿前に拡大表示し、輪郭のギザつきやにじみがないか確認します。
背景色と透過で見え方が変わる
ロゴは掲載面の背景色が白とは限らないため、透過にすると読みづらくなることがあります。
背景が変わっても視認できるように、白フチや影を足したバージョンを作る方法もあります。
一方で装飾を増やしすぎると縮小時に汚く見えるので、最小限の処理に留めます。
どうしても難しい場合は、背景付きのロゴと透過ロゴを両方用意すると運用が安定します。
トリミングで欠けない余白設計
ロゴは自動トリミングで中央寄せされるため、端ギリギリに要素を置くと欠けやすくなります。
ロゴの外周に十分な余白を取り、中心に主要要素を寄せて設計します。
目安として、余白は大きすぎても小さすぎても見え方が不安定になるので、適度に揃えます。
横長ロゴは特に左右の余白設計で印象が変わるため、表示プレビューで微調整します。
用意しておくと安心な納品セット
制作や入稿の手戻りを減らすには、最初に納品セットを決めてしまうのが効果的です。
アカウント横断で使えるように、マスターと書き出しを分けて保管します。
運用担当が差し替えしやすいように、ファイル名に比率とサイズを入れておくと便利です。
- 正方形ロゴ1200×1200(PNG)
- 横長ロゴ1200×300(PNG)
- 正方形ロゴ512×512(PNG)
- 横長ロゴ512×128(PNG)
- 背景付き予備ロゴ(JPG)
キャンペーン別に変わるロゴ要件を押さえる
Google広告では、アセット型のキャンペーンや配信面によって、求められるロゴ比率が変わります。
共通して使えるのは1:1と4:1ですが、どの比率が「必須寄り」かは構成により異なります。
ここでは、代表的な配信で迷いやすいポイントを整理します。
レスポンシブ系は1:1と4:1が軸になる
レスポンシブディスプレイ広告などのアセット型は、1:1または4:1のロゴをアップロードできます。
両方用意すると、掲載面に合わせた組み合わせが作られやすく、見え方のブレが減ります。
テキストを詰め込みすぎず、シンボルと社名の可読性を優先します。
要件の細部は更新されることがあるため、公式ヘルプも併せて確認します。
P-MAXはロゴの充実度が配信の幅に効く
P-MAXは配信面が広く、ロゴが複数の枠で使われやすい設計です。
そのため正方形ロゴを推奨サイズで用意し、必要なら横長ロゴも追加すると安定します。
ロゴの背景や余白が大きすぎると、白場が増えて小さく見えるので注意します。
ロゴ以外の画像とテイストが揃うほど、ブランドの一貫性も保ちやすくなります。
検索面はロゴが出ないケースもある
検索広告は基本的にテキスト中心で進むため、ロゴを用意しても常に表示されるとは限りません。
一方で、画像アセットや拡張の構成によっては視覚要素が使われる場面があります。
そのため、検索だけ運用している場合でも、後でディスプレイへ拡張する前提でロゴを作っておくと無駄がありません。
まずは1:1のロゴを整えておき、運用の幅を確保します。
迷ったら早見表で最低限を揃える
最短で迷いを消すなら、推奨サイズと最小サイズを同時に押さえるのが効率的です。
制作側と運用側で共通認識にしておくと、差し戻しが減ります。
まずは推奨サイズのマスターを作り、必要があれば最小サイズへ縮小して使います。
| 区分 | 正方形ロゴ | 横長ロゴ |
|---|---|---|
| 比率 | 1:1 | 4:1 |
| 推奨 | 1200×1200 | 1200×300 |
| 最小 | 128×128 | 512×128 |
| 形式 | PNGまたはJPG | PNGまたはJPG |
画像アセットとセットで整えると失敗しにくい
ロゴ単体で正解を探すよりも、画像アセットと一緒に設計すると完成形が見えやすくなります。
特にP-MAXやディスプレイは、ロゴと画像が並んだ時の統一感が重要です。
ここでは、ロゴと合わせて準備したい画像側の目安も押さえます。
画像の比率も先に固定する
アセット型では画像も複数比率が求められ、組み合わせで配信面が広がります。
代表的には横長1.91:1と正方形1:1を用意し、必要に応じて縦長も足します。
ロゴだけ整っても、画像が荒いと全体の品質が下がるため、同じ解像度方針で作ります。
- 横長画像1.91:1
- 正方形画像1:1
- 縦長画像4:5
- トーンを揃えた写真素材
- 文字入れは最小限
推奨サイズを揃えると自動生成が安定する
推奨サイズで統一すると、縮小やトリミングの劣化が起きにくくなります。
横長画像は1200×628、正方形画像は1200×1200を基本にすると管理がシンプルです。
縦長を使うなら960×1200を基準にし、商品や人物の中心が切れない構図を意識します。
| 種類 | 比率 | 推奨 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 横長画像 | 1.91:1 | 1200×628 | 600×314 |
| 正方形画像 | 1:1 | 1200×1200 | 300×300 |
| 縦長画像 | 4:5 | 960×1200 | 480×600 |
ロゴと画像の「余白感」を合わせる
ロゴの余白が広すぎると小さく見え、画像が詰まっていると窮屈に見えます。
両者の余白感を揃えると、同じブランドの広告として一貫性が出やすくなります。
背景色がバラつく場合は、撮影背景やトリミング方針を統一して整えます。
迷ったら、配信プレビューで並べて見たときの印象を優先します。
動画を追加できるならロゴの見え方も変わる
動画があると配信面が広がり、静止画だけのときよりロゴの出番が変わることがあります。
一方で動画内のロゴと、アセットのロゴが別物に見えるとブランドがぶれます。
動画のエンドカードやサムネのロゴも、同じ比率設計で作ると統一感が出ます。
社内に動画がない場合でも、今後の拡張を見据えてロゴの原本を整えておく価値はあります。
ロゴが小さく見える原因を先に潰す
推奨サイズで作っているのに「なぜか小さい」「にじむ」と感じるケースがあります。
原因はサイズそのものよりも、余白や線の細さ、背景の相性で起きることが多いです。
ここでは、よくある失敗パターンと対策をまとめます。
余白が大きすぎて実質サイズが小さい
キャンバスサイズは大きくても、ロゴ本体が中央で小さいと表示も小さく見えます。
外周の余白が過剰になっていないかを確認し、見た目の占有率を適正にします。
特に正方形ロゴは、白場が大きいほどブランド要素が弱く見えがちです。
余白は整えるために必要ですが、目的は視認性の確保だと割り切ります。
細い線と小さな文字がつぶれる
縮小表示では細線や小文字が潰れやすく、ロゴが読めない状態になります。
運用向けには、線を太くし、文字数を減らした簡略版ロゴを別に作るのが有効です。
正式ロゴを崩したくない場合でも、広告用途のバリエーションとして整理しておくと運用が楽です。
- 線幅を太くする
- サブコピーを外す
- アイコンのみ版を作る
- 社名のみ版を作る
- 極小表示で視認確認する
透過ロゴが背景に埋もれる
透過PNGは万能に見えますが、背景色が明るいと白いロゴが消えることがあります。
対策として、白フチを足すか、背景付きロゴを併用して視認性を保ちます。
ただし装飾は最小限にし、縮小でも汚く見えない範囲に留めます。
配信面の背景は一定でない前提で、安全側のデザインを選びます。
横長ロゴは左右に寄りすぎると欠けやすい
横長ロゴは端に情報が寄ると、表示枠によっては切れてしまうことがあります。
主要要素を中央寄せにし、左右の余白を確保して欠けにくくします。
文字を横いっぱいに伸ばすより、短めのロゴタイプに調整したほうが安定しやすいです。
どうしても長い場合は、正方形ロゴを主役にして横長は補助に回します。
入稿から差し替えまでをスムーズにする
ロゴは一度入れたら終わりではなく、季節キャンペーンやリブランディングで差し替えが起きます。
運用フェーズで迷わないためには、命名規則と保管場所、差し替え手順を決めておくことが重要です。
ここでは、実務で回しやすい運用フローを整理します。
ファイル名に比率とサイズを入れる
素材が増えるほど混乱するので、ファイル名で一目で用途が分かる形にします。
比率とピクセル、背景の有無を入れておくと、運用担当が迷いません。
言語やブランドが複数ある場合は、末尾に言語コードを付けると管理しやすいです。
- logo_square_1200x1200_transparent
- logo_wide_1200x300_transparent
- logo_square_512x512_bgwhite
- logo_wide_512x128_bgwhite
- logo_icononly_square
原本と書き出しを分けて保管する
編集用の原本と、入稿用の書き出しを同じ場所に置くと上書き事故が起きやすくなります。
原本はベクターや編集可能形式で保管し、入稿用はPNGやJPGに固定します。
差し替えが多い場合は、版管理のルールも決めておくと復旧が速くなります。
運用担当が触るのは入稿用だけに限定すると安全です。
差し替え前にプレビューで見え方を統一する
同じサイズでも、余白や輪郭の処理で見え方が変わります。
差し替えのたびに印象が変わると、クリック後の体験にも影響します。
差し替え前にプレビューで並べ、旧ロゴと新ロゴの視認性を比べます。
| 確認観点 | 見るポイント |
|---|---|
| 視認性 | 縮小時に読める |
| 余白 | 占有率が極端でない |
| 背景 | 暗背景でも埋もれない |
| 輪郭 | にじみやギザつきがない |
| 統一感 | 画像アセットと馴染む |
公式要件は更新される前提で参照元を持つ
入稿要件は将来変わる可能性があるため、最新の参照元をすぐ開けるようにしておくと安心です。
運用手順書に公式ヘルプのリンクを入れておけば、担当交代のときも困りません。
特にP-MAXやレスポンシブ系は仕様変更が起きやすいので、定期的に見直します。
参考リンクは、Google広告ヘルプの該当ページに統一しておくと迷いが減ります。
要点を押さえてロゴ入稿をラクにする
Google広告のロゴは、1:1と4:1の比率を基準にし、推奨ピクセルで原本を作ると迷いが減ります。
正方形は1200×1200、横長は1200×300をマスターにし、最小サイズを下回らないように用意すると安定します。
小さく見える原因は余白や線の細さにあることが多いため、縮小表示で視認性を必ず確認します。
画像アセットとも解像度方針を揃え、命名規則と保管ルールを決めれば差し替えもスムーズです。
最後に公式ヘルプを参照できる導線を持ち、仕様変更にも対応できる状態にしておきます。

